その昔、八王子には幾つかの百貨店があった。
私が中学生のころ、八王子に住む学友を訪ねて来た当時は、伊勢丹・西武・丸井・大丸・ダイエー・長崎屋などがあって、自分が住まう府中とは街の様相が全然違って、「八王子ってすごいなぁ~」と感心したことを覚えている。
その後、八王子の街から百貨店はひとつ二つを消えて行き、今ではすべての百貨店が無くなった。
先だって、9月末日で伊勢丹の府中店と相模原店が閉店した。
百貨店というビジネスモデルの終焉なのだろう。
昔は、薔薇の包装紙(高島屋)、赤黄緑タータンチェック包装紙(伊勢丹)、青と緑の〇包装紙(西武)などにブランド価値を覚えた時代は終わったのでしょう。
郊外の百貨店が消える中、都心の基幹店は今も尚、商売を続けていることを考えれば、百貨店がダメなのではなく、百貨店の存在価値に変化が来たということなのでしょう。
ただ言えることは、“客離れ=客が来なくなって、収益採算が取れなくなったから撤退”ということ。
繁盛店なら閉店する必要がありません。
客が来なくなって、収益が悪化して、採算が取れなくなったから閉店したのです。
商売の原理原則がここにあります。
客が増え続けている商売は繁盛し、客が減り続けている商売は衰退する。
どんな業態の商売でも、お客様を呼び込み、お客様を増やす活動をしなければ、いつか必ず淘汰される。
この原則を忘れてしまったら経営は出来ない。
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