2016年03月



世田谷区の国道246号で、パトカーに追跡されていた車が突然暴走し、タクシーなど車3台に衝突する事故があり1人が死亡、4人が重軽傷を負った。


暴走した車を運転していた20代男が事故後に現場から逃走を図ったが、警察官に取り押さえられ逮捕された。


ニュースでは、当時の様子を記録した複数のドライブレコーダーの映像が流された。


ドライブレコーダーを搭載する車が増えた。


だがドライブレコーダーの需要増加に便乗して、粗悪な機器が秋葉原を主体に乱売されている。


まさに「安かろう、悪かろう」の商品が拡散している。


車両の盗難や事故記録に使われるドライブレコーダーの生命線は、“映像品質”だ。


機器を搭載しても、イザ有事の後に映像を確認したら、「映像が録画されていない」とか「映像が不鮮明で解析できない」となれば、何のために導入したのか分からない。


映像機器を扱う業者として言わせてもらうなら、必要に応じて搭載するドライブレコーダーは、“映像品質”と“メーカー保証”だけは信頼できる商品を選んで欲しい。







企業の社会的な責任の履行や、企業の社会的な規範や企業倫理の履行のことを広く“企業コンプライアンス”と呼んでいる。


偽装請負、個人情報の漏えい、消防法違反店舗、

安全対策の軽視、長時間労働やサービス残業、

脱税・所得隠し・申告漏れ、下請けイジメ、

裏金・横領、食品偽装、保険金不払い、

等々は「コンプライアンス違反」として社会から叩かれる事例に挙げられる。


何かと“コンプライアンス”が指摘されるので、企業側は過剰に反応して活動の自由度が失われて来たように思う。


変わったことをやろうとすると、“コンプライアンス”というリトマス試験紙が出て来るから困ったものだ。


普通の人の感覚で「そりゃマズイぞ」と思うような良識を持ってすれば、“コンプライアンス”に抵触するようなことはないだろう。


もっと伸び伸びと自由闊達な事業活動を展開したいものだ。







政府は長時間労働に歯止めをかけるため企業への指導を強め、月間残業が100時間に達した場合に行う労働基準監督署の立ち入り調査について、基準を 80時間まで引き下げるようだ。


労働の生産性を高めて長時間労働を減らすことで、子育て中の女性や高 齢者が働きやすい環境を整える狙いだという。


過剰な長時間労働は無くさなくてはいけないが、働かないで多くの賃金を与えるような考え方に拍車を掛けるようなニュアンスを感じる。


時代が求める風潮なのかもしれないが、月間で100時間程度の残業などは、極めて当たり前だった自分の時代からすれば違和感がある。


週休2日が制度化されて、月間で8日も休めるようになった。


1週に2日も休みが取れれば満足だった。


働く1週5日で毎日22時まで働けば、月間100時間の残業になってしまった。


開発に従事していたころは、1週に2日は会社で日の出を拝むことが普通だったから、あの頃の月間残業は200時間を超えていた。


創業した当時は、事務所の床に段ボールを敷いて、そこで仮眠しながら働いたから1日20時間働いて、2年間は休めなかったから、月間で550時間以上働いた。


仕事とは、働くとは、そういうものだと思っていたから、今の風潮には、いささか違和感を禁じ得ない。


まあしかし、長時間労働はしないで済むなら、それに越したことはない。







あらゆるモノがインターネットにつながる“IoT” 


家電製品、車、家具などにセンサーを組み込み、通信を介した情報管理で生活を便利にする仕組みだ。


言葉が出始まって間もないのに、“IoT”は急速に広がりを始めた。


一方、“AI”が囲碁でプロ棋士に勝った出来事が報じられ、星新一賞には“AI”の執筆による作品が選考に上ったそうだ。


今はまだ、“IoT” と“AI”がそれぞれ独自に開発が進められているが、行く先で“IoT” と“AI”が合体するとどんなことが起きるのか心配だ。


SF映画の「ターミネター」が現実問題となる危惧がある。


人間の脳の仕組みに似せて作られた“AI”が、理性と合理性の垣根を越えて、自らの存在を優先する意思を持ったら怖い話だ。








大学を卒業して就職した会社での初仕事の日は、職場恒例の花見の日で、上野公園お花見の場所取りをやらされた。


当時、土曜日は半ドン(午前中の仕事で午後は休み)だったので、正午に急いで上野公園へビニルシートを持って出掛けた。


夕方、先輩たちが買い出し品を持って上野公園に集まり、寒空の下でお花見会をやった。


後にも先にも、あの時の花見が最初で最後だった。


なぜ、我々は桜の樹下で宴会に興じたくなるのだろう。


アメリカ人は「花見」なら桜の花を静かに愛でるだけだそうで、戸外で酒を飲むことは禁じられているそうだ。


桜の樹の下で、盃に桜の花びらが見事に落ちれば、これほど情緒深いことはないと喜ぶ。


花見の足が遠のいたのは花粉症が重症化しているからだ。


花粉が恨めしい。






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