時代を反映して、年賀状の文化は薄れる一方だ。
新年に届く年賀状の9割は印字のもので、手書きの賀状を見ることは少なくなった。
せめて一筆くらいは肉筆が添えられていて欲しいものだ。
以前は毛筆で心がこもった賀状を頂くことも多かったが、そういう賀状を頂くと有難味さえ感じたものだ。
年賀状文化の薄れに伴って、年賀ハガキの販売数も減り続けているらしい。
一方で、郵便局の職員に年賀ハガキの販売ノルマが厳しくなっている報を見た。
1000枚は当たり前で、多い職員は1万枚ものノルマが課せられているという。
売りに窮した職員がノルマ分のハガキを買い取る“自爆営業”まで出ているそうだ。
ショッピングモールのロビーで年賀はがきを売っている郵便局員も、元気が無くて販売に気が入っていない。
文化が薄れて売れなくなった商品に力任せに販売ノルマを課せるのは、お門違いのマネジメントだろう。
消える文化に脚を置いた商売は淘汰される。