2015年08月


27歳から35歳までの間、社外の様々な訓練や研修に行かされた。


素行が悪かったので自衛隊の合宿訓練に突っ込まれたのを手始めに、富士山麓での合宿訓練は数種の訓練コースに参加させられ、3年間で計50日くらいは訓練所に入っていた。


教育機関のビジネスセミナーにも随分行った。


内観修行のために禅寺や人間力研修にも多く参加した。


多くの訓練やセミナーの経験を活かして、企業内研修を内製化して、体系的な社員教育制度を作り、社内から選抜した社員をインストラクターとして育成した。


そういう過去の経験を活かして、自社の社員教育を実施しているが、手製の教育はなかなか大変だ。


時間と手間がかかるので、社外に委託して教育の効率を上げたいのだが、外部研修は普遍的な教育で成果が見られないことが多い。


やはり手間がかかっても、自社の社員教育は手作りがいい。









最近は少なくなったが、鰻や寿司や懐石料理の店に行くと、メニューに「松・竹・梅」に分かれた品書きがある。


誰に気兼ねする必要もないはずだが、「梅」とか「竹」を頼むのは気が引けて「松」を注文することになる。


値段に合わせて食材の質が違うから、「梅」よりも「竹」が、「竹」よりも「松」の方が美味しいに決まっている。


見栄を張って「松」を頼んでいるという本質もある。


昔ながらの「松・竹・梅」という表現はちょっと露骨だから、店の側も表現を変えてくれると有難いのだが。







楽をすれば後に苦が巡り、苦を拾えば後に楽が巡る。


そんな人生訓のようなことを、幾度も舐めて歳を重ねると、行く先を考えて「楽ばかりを先望みしてはダメだ」と体が覚えるようになる。


若い頃、酒におぼれて肝臓を相当に悪くした当時、酒呑み仲間の同窓が酒の飲み過ぎで肝硬変が悪化して35歳で逝った。


葬式で逝った友を思い、酒を自粛するように決めた。


字が下手で50歳を過ぎて恥をかくのは嫌だったから筆とペンの習字をコツコツと続けたら、他人様に褒められるような字が書けるようになった。


経営者が経理や商法が難しいと勉強を怠れば、社内で起きる不正や違法行為に対処できず、経営が行き詰まる場面が巡って来る。


「このままじゃいけない」と感じながら、人は先に“苦”を拾うことは難しい。


だが、先に“楽”を求めれば、行く先で“苦”が巡ることは間違いない。


人生苦楽の天秤は必ず吊り合っている。







大阪府寝屋川市で中学1年生の男女が殺害された事件の解明は、防犯カメラの映像が容疑者検挙の決め手になった。


昨今の犯罪捜査には、街頭の防犯カメラの録画映像は必需になっている。


世の中から痛ましい犯罪や事故が無くなることが一番だが、少なからず起こる痛ましい出来事の解決や防止のために防犯カメラが果たす役割は大きい。


防犯カメラ機器を提供する事業者として、犯罪抑止や犯罪捜査に役立つ防犯カメラの普及には尽力しなくてはならないと自認している。


もっと鮮明な画像を撮ること。


機器の普及が広がるためにコスト低下の更なる企業努力が必要だと思う。


使い勝手が良くて、故障せず、長期耐久性があることが必要だ。


社会的な使命を感じながら、防犯カメラ設備の普及に努めたい。








商売で、お客様に譲ることができないものは「安全性」に尽きる。


それが飲食店でも、小売店でも、運送でも、理美容でも、お客様の安全だけは省くことが許されない。


どれほどお客様が厳しく値引きを強要しても、安全性だけは値引きの代償にしてはならない。


経営においては、どれほど儲かる仕事でも、社員の安全を脅かす仕事であれば、受注するに及ばない。


背に腹は替えられないという窮状があったとしても、安全だけは代償にしてはならない。


「危険手当」などという付加賃金が設けられている事業も実態としてあるのだが、自分の経営としては甘受できるものではないから、儲かる仕事でも、そういう事業に舵取りすることはできない。


安全だけは代償に組み入れてはならない。





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