2015年06月


物事には目的がある。


その目的を忘れて今に興じてはならない。


客先に商談に出向くのが成約のためなら、その目的を瞬時も忘れてはならない。


結婚式に出向くなら、新しい門出の二人やその親族を祝うことが目的で、飯を食いに出向いたわけじゃない。


買い物に行くのに、何を買うのかを決めずに出向く女房族のウィンドウショッピングなるものに付き合うのは辛い。


目的がありながら、脇見に主題が移るから苛立つこともシバシバだ。


仕事には明確な目的があるから、その目的を忘れて脇道に逸れてはいけない。







太陽光発電システムを販売する会社が、3200人の内、約2割の600人ほどの従業員を整理解雇した。

電力会社が再生エネルギーの買い取りを中止したために、発電設備の販売が行き詰まったためだ。

会社の規模が大きくなれば、マーケットや制度が変わるだけで企業生命が危機に陥る。

太陽光発電設備で3000人を越える従業員を養って来た会社が、ある日突然に新しい事業で3000人を食わせて行くことなど無理に決まっている。

派遣会社だって派遣法が廃止されたら一挙に行き詰まる。

建設業は公共工事がすべて止まれば行き詰まる。




所帯が大きいほど、マーケットの変化に合わせた舵取りは難しい。

5人の従業員で年商1億円の会社が、親会社からの受注が無くなって行き詰まっても、新しい客先を見つけて窮地を抜けることは良くある。

小さな会社の方が変化に対応する小回りが利く点で良いと言える。






釣りの某掲示板に「日曜日の降水確率が60%なので断念します」と書かれていたら、そのコメントの次の人が「降らない確率が40%なので出向きます」と書きこんでいた。


「考え方は人それぞれだなぁ」と思いました。


週末釣行の我々からすれば、折角の釣行は天気に恵まれたいものだが、自然相手なので天気ばかりは思い通りにはならない。


東京から100km離れた海に釣行に行って、雨に濡れて、しかも坊主だったら目も当てられない。


しかし40%は降らない可能性もあると考えて出張り、運よく雨に当たらず、しかも爆釣だったら笑いが止まらないだろう。


どちらに女神がほほ笑むか分からないが、出張らなければ幸運も不運も味わうことはない。


私は40%に賭ける方だ。







今の世の中、健康ブームで、「あれが美肌に効く」だの「○○は発がん性が高い」といった話が飛び交う。


昔は砂糖が高価だったので、子供たちが食べる駄菓子には“チクロ”という合成甘味料が使われていたが、今では使用が禁止された。


食品の消費期限を長くするために“酸化防止剤”が使われているが、これも健康被害があるらしい。


“PH調整剤”なんてモノが食品に添加されているようだが、これも健康被害があると聞いた。


それじゃ、いったい何を食べれば健康被害を受けないのだろうか?


添加物抜きの食材がスーパーで売られているのだろうか?


魚を食べるなら海に行って天然魚を釣るしかない。


野菜やキノコは山に行って天然モノを採取するしかない。


昔の食品で健康被害があるから使用や添加を中止された食品を食べていた我々は、いい歳して結構元気でいる。


あまり過敏になる必要も無いように思うのだが・・・。







会社や人としての「信用」は、約束を守り、実直な行動をコツコツと積み上げることでしか作ることはできません。


一つの小さな約束を守ったところで作られる「信用」なんて、紙っぺら1枚にもならない厚みですが、そういう薄っぺらな「信用」も100とか500とか積み重なると、目で見て分かるほどの厚みになります。


人や会社が築き上げる信用とは、そういう地道な努力によって作られるものです。


せっかく積み上がった信用も、一つの不手際で失われてしまうことがあります。


窓を開けっ放しにしたために、吹き込んだ風で重ねた紙が吹き飛ぶような様子です。


積み上がた信用が吹き飛ばないように、今まで地道に積んできた誠実さを忘れないようにしなくてはいけません。






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