2015年05月


せっかく植えつけた苗木が根本で切れている。


「ちくしょうー、根切り虫だ」


根っこの土を5cmほど掘り返して行くと、黒い芋虫が土中に隠れている。


つまみ出して踏みつけ潰す。


毎週、毎週、こんな被害に苛立ちながら、それでも農薬は使わずに野菜を育てる。


本業の農家の広い畑でも害虫の被害は当然にあるはずだが、農家の嘆き声が聞こえないのは、農薬による害虫駆除をしているからだ。


家庭菜園で農薬を使うなら、農家が作った野菜をスーパーで買った方がいい。


家庭菜園の要は無農薬なのだから、害虫との戦いに懲りるわけには行かない。


それにしても、アブラムシ・ネキリ虫・夜盗虫・線虫・カメムシと時期ごと、野菜ごとにいろんな害虫が寄って来るから困ったものだ。









会社に向かう道中、遠くに奥多摩や甲州の山々が望めて、初夏の澄み切った青空の日は、稜線がキレイに見えます。


先日、毎度見ている稜線がフッと折れ線グラフに見えました。


左側から緩やかに上がって、最高峰の山頂の途中には小さな起伏があります。


最高峰を過ぎると、その稜線は概ね下りになりますが、大きな下りが崖のようになっていて、高度はそこで一挙に下がってしまいます。


まるで企業の一生をグラフで見ているようでした。


急勾配で上る経営があれば、緩やかに少しずつ高度を上げて行く経営もあります。


しかし何れ何処かで終わりが来ますが、それが崖を落ちるように下るのか、緩やかに高度を落として行くのか。


山の稜線を見ながら、自社が今どの辺りに居るのか考えてしまいました。




またしても派遣法の改正が土俵に上がった。


前回は製造現場への派遣就労が話題になり、続いて派遣期間の制限が出て、今度は制限撤廃に話し。


話題に事欠かないのは“需要があるところに問題が出る”からなのだろう。


大手企業は変化著しい時代なので固定費の削減に熱心だから、社員を増やさず人件費を圧縮して派遣者で労力を賄う。


そういう需要があるから派遣会社が必要とされる。


労働者も“派遣”という働き方を希望するから、需要と供給のバランスが働いて、派遣業界が活況なのだ。


女性がキレイになりたいという需要があるから化粧品会社やエステ会社がある。


リフレッシュしたいという需要があるからスパ施設がある。


何事も需要と供給のバランスが存在する。


大手企業が派遣受け入れを禁止すれば、派遣業などというピンハネ虚業は瞬間に消滅するのだ。







「元気なうちは何時までも働きたい」と思う人がいれば、「一日でも早くリタイヤしたい」と思う人がいます。


早期退職して、悠々自適なリタイヤ生活ができる蓄えがある人はいいですが、年金を受給するまでは稼がないと生活が成り立たない人が普通でしょう。


高齢になって趣味もなく、リタイヤ後の時間の過ごし方がイメージできない人もいれば、仕事自体が好きで何時までも働きたい人もいます。


高齢者の働き方や働くことの意味は千差万別です。


私の兄は65歳で定年だったのに、会社から乞われて70歳を過ぎた今も働いています。


会社から乞われて、自分が好きな働き方が出来るなら、それは幸せなことです。


働きたくても働く場を与えてもらえない人が多いでしょう。


リタイヤ後の自分の時間の過ごし方をイメージしておくことは大切です。






機械装置に組み込まれるセンサーユニット販売のキーエンスは営業利益率が50%。製造設備用のロボットメーカー・ファナックの営業利益率は40%だとか。


物凄い高利益率だ。


マーケットを独占する商品力と販売力で他社の追随を許さない経営を行っているから、これほど高い利益を出せるのだろう。


競合他社が商品選択の土俵に乗らない商品力があるので、売価が高値で維持されていることの表れだ。


競争が無い市場など無いだろうから、圧倒的な商品力の差を備えることが高収益への秘訣だろう。


このためには開発力がモノを言う。


地道な研究開発への投資が高収益の土台になっている。






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