キノコや山菜など野生の食材を採取して食べる趣味を始めたのが平成元年だったから、もう26年余の経験を積んだことになる。
26年間に一度も毒キノコに当たったことがない。
キノコ初心者でも判別が出来るような毒キノコに当たらないことは論外だが、名人泣かせと言われる難しいキノコにも、一度も当っていない。
その背景には、積み重ねた学習と研ぎ澄ませたキノコ洞察と判別がある。
ある種の絶対的な自信があって、26年間、中毒回避が出来ていたのだが、最近ちょっと不注意が多い自覚が芽生えた。
天然エノキダケを採取する際、頭の中に猛毒キノコの“ニガグリタケ”対比の感性が働いていなかったことに気付いた。
事故が無くて良かったが、今までならエノキに手を伸ばす際に「類似のニガグリとの判別は・・・」という感性が働いていたはずだった。
危機感とか緊張に、研ぎ澄まされた感性が働いていない自分に驚いた。
こういう感性の老化も甘受しなくてはいけないのだろう。