2014年12月


年に数度発売されるジャンボ宝くじを、昭和57年頃から買い続けていたが、7年ほどまえにパタッと止めてしまった。

1等の億の金が入ったなら資金を投じてやってみたい事業があったから、夢を引き寄せるためにジャンボには毎度9000円を投じていた。

だが末等の300円以外に当たったことがなくて、自身のくじ運の悪さに落胆した。

1等の当選確率がどれくらいなのかを調べたら1000万分の1だと知って愕然とした。

東京都の住民が1枚ずつ買ったとして、その中のたった1人だけが1等を引き当てる確率だと知ったとき「当たるわけがない」という理解がストンと腹に落ちた。

宝くじ販売所の1店舗で売り切る全てのクジを買い占めても、その中に当たりくじは無いという現実。

つまり300円の海苔弁当を3000円で買うという愚行と知った。

「買わなければ当たらない」と思っていたが「買っても当らない」と納得した。

9000円を使うなら、孫と一緒に遊園地に行った方が余程良いと思えた。




揉め事の多くは「俺が上」という思い込みがあるから始まることだ。

自分が目下だと思っていれば、相手に譲ることになるので多くは揉めずに収まる。

「俺が上」だと思い込んでいると、相手が譲らないことに腹が立つ。

敬わないことに腹が立つ。

従わないことに腹が立つ。

意見して来ると生意気だと思う。

なかなか自身を目下として自覚することは難しい。

達観した人生の境地に至らないと、そんな崇高な考えには及ばないだろう。

大きく歳の差があれば寛容に譲ることも出来るが、年齢が接近していたり、同じ仕事に従事しているとなると、目線が下げられない。

もっと歳を重ねて衰えを自覚すれば、すべてを譲る心得が出来て、自身を目下に思えるようになるのかもしれない。




会議をすると、主観の発言が飛び交って、立場が上の人や発言力の強い人の意見が通ってしまうことがあります。

主観に依らない事実の記録や、客観的なデータを提示すれば主観が幅を利かすことがなくなります。

この辺が零細企業の弱みかもしれません。

経営者の“勘”に頼って生きて来た企業が、次の世代に経営を引き継ぐとき、“勘”の経営から“データ”による経営に転換しなくてはいけません。

情報を的確に収集して、主観が幅を利かさない風土を醸成することが求められます。

精神論を声高に謳って組織を牽引してきたマネジメントの在り方が大きく変わる時期です。




前冬は首都圏でも大雪になって、交通網は麻痺した。

バスも電車も止まり、我が家から出ることも出来ず、仕事場に出向くことが出来なかった。

本格的な降雪の季節を迎える前の師走に雪が降ったのは、会社を創業した平成3年12月28日のこと。

冷え込んだ日に雪が風に舞う程度ならいいが、タイヤチェーンを巻いて車を動かすような雪は遠慮したい。

この冬も大雪になるのだろうか。

気象庁の長期予報では暖冬と言っていたのに、ここ最近の天気は寒くて日本海側は大雪になっている。

大雪の備えだけは万全にしておいた方がいいかな。



先般、リニア実験線が乗客を乗せて40数kmを走行した。

時速500kmを超える速度で走ると、40kmの距離はアッという間に着いてしまうそうだ。

運行するようになると、品川から名古屋までが40分だそうで、現在の新幹線が80分だから時間は半分に短縮される。

名古屋の友達と電話で話しながら「今から行く」と話して40分後には顔を合わせるのだから、リニアによって距離が一挙に縮んだような感じがする。

だが当地からリニア駅の品川まで1時間かかるから、都内移動の方が名古屋に行くより時間がかかる。

40kmの距離に1時間で、400kmの距離が40分。

なんとも微妙な感じだ。


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