歳をとる毎に、時間はアッという間に過ぎてしまうように感じる。
子供のころは、もっと一日が長く、1年は果てしなく長い時間に思えた。
学校の授業も長くて長くて、耐えることが辛いほど長く感じた。
だが長かったはずの夏休みはあっという間に過ぎてしまって、憂鬱な2学期が迫ると、楽しかった時間だけは短く感じた。
歳を重ねると、毎日が充実して楽しいから、時間があっという間に過ぎるように感じるのだろうか。
ちょっと前に正月だったはずなのに、もう夏も盛りを過ぎて、ヒグラシ蝉が鳴く時期になる。
若い頃は、楽しい時間だけがあっという間に過ぎて、時が経つのが遅く感じるのは、ガマンや辛抱の時間が多いからだろうか。
老人が時の経つのが早く感じるのは、毎日が楽しいからなのだろうか。