2014年08月


歳をとる毎に、時間はアッという間に過ぎてしまうように感じる。

子供のころは、もっと一日が長く、1年は果てしなく長い時間に思えた。

学校の授業も長くて長くて、耐えることが辛いほど長く感じた。

だが長かったはずの夏休みはあっという間に過ぎてしまって、憂鬱な2学期が迫ると、楽しかった時間だけは短く感じた。


歳を重ねると、毎日が充実して楽しいから、時間があっという間に過ぎるように感じるのだろうか。

ちょっと前に正月だったはずなのに、もう夏も盛りを過ぎて、ヒグラシ蝉が鳴く時期になる。

若い頃は、楽しい時間だけがあっという間に過ぎて、時が経つのが遅く感じるのは、ガマンや辛抱の時間が多いからだろうか。

老人が時の経つのが早く感じるのは、毎日が楽しいからなのだろうか。








広場に円を描いて男の子達は相撲を取った。

女の子達はゴム段という光景が昭和の時代は日常で見られた。

テニス練習場付近で拾ったゴムボールや毛ボールで三角ベースの野球をした。

バットもグローブも持っていなかったから素手で遊べる三角ベースの野球が精いっぱいだったが、それなり楽しめた。

街中の広場も街通りも必ず子供の姿があったが、今では外で遊ぶ子供を見ることは稀だ。

子供が居ないのか、それとも外で遊ぶ子供は居ないのか。

身の回りの危険が増えたから、子供を外で遊ばせないようになったのか。

近頃見る子供は皆、色白で、夏真っ盛りでも真っ黒に日焼けした子供は見ない。

モヤシのような色白な子供でいいのだろうか。

住宅街には子供の声が聞こえなくなった。





2027年開業を目指して、JR東海はリニア新幹線の着工を始めるらしい。

昭和45年に大阪万博が開催されたとき、ちょうど中学3年の修学旅行で万博が組み込まれ、その時に初めて新幹線に乗った。

当時、時速250kmの超特急だったが、リニア新幹線は時速500kmを超える。

東京から名古屋まで40分というから、名古屋東京間は、日常の商談圏内になってしまう。

八王子在の当社は相模原経由で名古屋に出向いても、1時間程度で名古屋着だから、都内や千葉県の客先に出向くのと大差がない。

便利な時代になる。





歳を重ねて、自身の体がこの先、何年くらいビジネスの前線で戦えるのか知るために、全身ドッグを受けてみた。

健保組合系列の診療機関で毎年受けている人間ドッグよりも、綿密な検査で癌の早期発見を主眼にした検査だ。

重大な疾患が無くて良かったが、検査は相当に辛いものがある。

検査を終えて、この先も定期的に受診するかと問われたら、「もう勘弁してくれ」という感想だ。

医者は受診者の側に添った配慮はしているだろうが、痛みは受診者自身で、医者は実際には痛くも痒くもない。

高い検査料金を支払って、これほど辛い検査には辟易したが、しかし最新の検査で早期の病巣を確認できるのだから、仕方ないかもしれない。






ナゲット事件を受けてマクドナルド店に客の行列が消えた。

中国でのナゲット製造を止めてタイに製造を切り替えたらしいが、製造工場を変えたところで、もはやナゲットに客はなびかないだろう。

以前は行列していたカウンターから客足は減って、並ばなくても注文できるようになった。

ポテトがサイズに依らず150円で、ドリンクも50円と割引で客を呼び込むが、離れた客を呼び戻すのは難しい。

メインのハンバーガーで客の呼び戻しを図るしかない。

小手先ではなく、経営戦略的な一手が講じられないと、この難局は乗り越えられない。





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