2014年07月


己の不遇を世の中や育ちのせいにしている人は少なくない。

自身の力を高める努力や苦難に耐えることをせず、楽な方や得する方を選んできた生き方のツケが回ったのだ。

頑張って来た人や我慢を続けて来た人と、惰性で生きて、損得勘定を優先してきた人が、晩年に同じだったら、そのことの方が不条理だと思う。

大した努力も辛抱もしていないのに、自慰が高くて人一倍に生きて来たような言い方をする人もいる。

人それぞれに器や価値観や努力のレベルが違うから、低いレベルで頑張った人の頑張りを否定することはできないが、人生の努力の程は等しく報われる。

世の中は正しく出来ていると思うしかない。







昭和40年ころ、テレビのスポンサーに山水電気が出ていて、音響機器の有名ブランドであることは子供でも知っていた。

蓄音機に耳を寄せた犬のバッチを付けたビクター社員は、どこへ行ってもVIP扱いだった聞いた。

トリオという音響もあったが、今ではケンウッドになってしまった。

山水は25年ほど前に一度破綻したはずだが、先日信用調査会社の速報で破産が報じられた。

音響関連は斜陽な業界になってしまった。

レコードやカセットテープが音源だった時代がCDに変わり、今ではハードを要さずデータダウンロードする時代に変わった。

音源が変わってハードを要さない時代の変遷の波に飲み込まれないで生き残るのは、経営の舵取りでしかない。

自社が斜陽な業界なのかどうかを早く見極めて、堕ちて行く前に事業転換への舵取りをするのが経営の仕事で、堕ちて行くのを座して待っていたのでは、経営者の資格はない。






手取り45万円のビジネスマンが毎月赤字で、家計の切り詰め方をFBで公開相談していた。

決まった収入で赤字を出さないためには、支出を抑えればいいのだが、相談者は削れない費用の正当性を語るばかりだ。

それで「赤字を改善する妙策」を求める矛盾に気付いていない。

“やりくり”は「入り」の限度内に「出」を抑えることだ。

車を手放せばいい。

家賃が安い住宅に引っ越せばいい。

削れない経費だけが残ったら、小遣いも食事も減らせばいい。

入りと出のバランスだから、何も難しいことはない。

月に一回の散髪代が勿体ないと思ったから、頭髪を剃ってスキンヘッドにしてしまった。

「カッコ悪いから・・・」
と言い訳するなら“やりくり”の相談などしない方が良い。



子供に“やる気スイッチ”が着いていて、スイッチを入れると子供が俄然とやる気を発揮する学習塾のテレビCMを見たことがある。

人には生涯で幾度か“やる気”にスイッチが入ることがあるだろう。

それが勉強かもしれないし、スポーツや趣味や恋愛かもしれないが、何かにスイッチが入ることがある。

小学校から高校2年まで、まともに勉強をしたこともなかったが、高校2年の3学期に勉強のスイッチが突然と入って、勉強に没頭したことがあった。

ビジネスでも27歳から35歳の間は仕事漬けの期間で、やる気のスイッチが入って、猛烈に仕事をしていた時期だった。

その期間に身に付けたビジネスの要諦が今日までの礎になっている。

人それぞれに有る“やる気”のスイッチを、何時かONにする時が大切だ。






夏になると、近所で祭りが催される。

七夕祭りに始まって、商店街主催の納涼祭り、鎮守さまで催される町内会祭り、盆踊り、花火大会etc

家族そろって出掛ける家庭も多いだろうが、昔から祭り嫌いなので、一切の祭りには足を運ばない。

家人が祭り屋台で焼きそばやたこ焼きを買って来てくれるので、自宅で食べる。

どうも人ごみが苦手で、込み合った人が暑い中で肌が触れるのも嫌だ。

夏の暑さは好きだが、人出のむせるような熱気が好きになれない。

今年も祭りが始まって、一人自宅でお土産の焼きそばを待つ季節が到来した。





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