2014年05月


年金の受給資格年齢がどんどん繰り延べられて、とうとう75歳説まで飛び出して来た。

繰り上げる話なら国民は喜ぶだろうが、繰り延べ論議ばかりで国民に泣きを強要するばかりだ。

平均寿命が延びたと言っても、75歳まで年金が支給されなきゃ、それまで働いて収入を得て生活することになるから、これはもう尋常な話しじゃない。

75歳まで現役で働くのは難しい。

結局のところ、年金は死んでから支給される話と同じことになる。

それじゃあ遺族年金だ。

残った遺族のための年金かぁ。

まあ行く先はそういう社会になるのだろう。

この際、年金の在り方をリセットして、新しい制度を作らなきゃ若い現役世代が可愛そうだ。

政治のツケ回しばかりで、若者の将来は真っ暗になる。




地場では知られた製造業がまた消えてしまった。

八王子は下請け製造業者が多く、大手企業の物作りを支えてきた中小企業が多い。

特に半導体関連の製造業が多いが、近年は半導体関連企業の淘汰が著しい。

当社が創業当時に受託開発設計を営んでいたころに取引していた会社は全部無くなった。

ひと頃は株式上場を目指していたような企業が、この数年で次々と姿を消した。

時代のマーケットが大きく変化する中で、当社は設計事務所から製造業に事業を転換し、さらに今のセキュリティ業へと変化して生き残った。

マーケットの変化が読めても、変化に応じた経営が実現できないと生き残れない。





大学3年生の期末には就職活動を行って、4年生になった5月頃には企業から「内々定」を受けるような、早期の就職活動が当たり前の時代になった。

昔でいう「青田買い」なのだが、産業界のルールで10月の内定が協定されていても、制度は形骸化しているようだ。

私の学生時代は、4年生の秋頃に就活が始まって、2月頃に採用を受けることが一般的だった。

卒業論文の目途を付けて、卒業を控えて就職という流れだったから、大学の4年間は専攻をキッチリ学ぶことに専念できた。

今のように就職活動を早く展開すると、大学では実質2年半くらいしか勉強できないだろう。

大学が就職のための予備校になってしまった感じがする。

産業界、特に大手企業が徹底して新卒採用のガイドラインを遵守しないと、学力が乏しい人材を集めることになる。

若者の教育不足を産業界が推し進めているように思う。





経営管理の定石からいえば、金利が低い時に借金し、高金利になったら返済を進めるということになるのだろう。

金利が低ければ利息負担が軽いから、元本返済だけを指標に置けばいいので、確かに低金利時代は“借り”優先なのだろう。

だが低金利の時は借入が安直なので危険だ。

高金利時代は利息が資金繰りの大きく影響するから、借入自体が慎重になる。

無駄な借り入れが起こらない分、高金利時代は慎重経営になるから良い。

金利が低い時代に返済を進めて、高金利になったころに身軽な財務状態を築き、高金利になったら慎重な財務管理で必要不可欠な借り入れを行う。

そういう経営が有っていいと思う。





営業は好きになれず、馴染んだ小売りの仕事に戻りたいと言って辞めた若者。

数日後には同業社の営業マンになって客先でバッタリ会った。

気まずかっただろう。

仕事が詰まって忙しいからと職場の慰労会を断ったのに、慰労会で行った店に浮気相手を伴って食事していたらマズイだろう。

顔から火が噴きそうになったのではないか。

同情する。

言い訳の材料に窮して繕った嘘がバレて肩身を狭くすることもある。

嘘も方便だから仕方ないが、もっと上手に繕わないといけない。

「実は・・・」と事情を吐露して含み置けばいいのに、最近の若者は人の機微を知らないから人心を外すことになる。

言うに言えない事情もある。

どうも世渡りがヘタ過ぎて見るに見兼ねる場面も多い。

不器用だと思う。




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