2013年09月

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防犯カメラで安全な未来を創る株式会社ガリレオ
 
不況で業績が4割減になったとか、半減したという嘆きを多く耳にします。
 
どこの経営者も同じような悩みを抱えていますが、注目すべきは、業績の悪化に対する経営者の対処法です。
 
 
好景気に乗じて積極的な投資を行ったツケを、不況の局面でどのように対処するかは経営者の重要な判断です。
 
拠点網を好景気の当時に広げたものの、不況で拠点の採算が悪化して、拠点の維持費がお荷物になりながら、「行く先で景気が好転するまで耐える」と判断すれば、不採算拠点は赤字を垂れ流した状態が続きます。
 
予測とおりに景気が好転すれば、垂れ流した赤字も取り返すことができますが、予測が違って不況が長引き、不採算拠点が垂れ流した赤字が会社の存亡を脅かす状態に至れば、後の祭りになります。
 
 
企業体力と景気判断と採算計算が巧く噛みあわないと、致命傷になる難しい局面です。
 
不確かな景況予測に頼らず、不採算拠点を迅速に閉鎖して、徹底的な合理化を図り、スリムな体制で出直しを図るやり方もあります。
 
折角、苦労して、多大な投資をして広げた拠点網でも、「再び業績が伸びれば拠点も広げられる」と過去の成果に執着せず、冷静な判断をする選択もあります。
 
 
経営者自身の執着が経営の的確な判断を歪めないように注意しなくてはならないと思います。
 
 

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防犯カメラで安全な未来を創る株式会社ガリレオ
 
中には卓越した才能を持っていて、いきなり脚光を浴びてトップに君臨する人もいますが、私のように普通の能力しかなくて、普通の頑張りしか出来ない人には、下積みの経験はどうしても必要です。
 
下積み時代は「いつまでこんなことをやらなきゃいけないのか!」とイライラして、先の結果だけを求めたがりましたが、10年、20年経って振り返ってみると、下積み時代の経験がとても大切だったことに気付きます。
 
下積み時代に仕えた親方とか社長は、いつも無理難題を押し付けて、必死になって仕事をこなしていても、「出来が悪い」「終わるのが遅い」と文句ばかり言われました。
 
時にはフテ腐れ顔で反発したこともありましたが、辛い下積みから逃げることはしませんでした。
 
苦労に比べて給料が低く「俺の人生は負け組みかなあ」と嘆く時期もありました。
 
そういう下積みが長く続いたあるとき、親方や社長はチャンスを与えてくれました。
 
下積み仕事とは違う、まともな仕事で、それこそ嬉しくて、チャンスが巡ったことより、まともな仕事に就けたことが嬉しくて、一心不乱にその仕事に没頭しました。
 
 
「仕事って面白い」と感じたのは、その瞬間だったように思います。
 
 
もしも下積みとか丁稚の苦労もなく、仕事に就いていたなら、仕事の感動経験は無かったかもしれません。
 
下積みのような苦労の経験が大事だと気付くには、多くの時間が必要でした。
 
下積み時代に耐えられなくなったら、逃げる選択より、辛い継続の選択をして欲しいものです。
 
 
 

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防犯カメラで安全な未来を創る株式会社ガリレオ
 
大手企業は資金も人材も豊富だから、経済が多少悪化しても耐える力がありますが、資金も人的な資源も脆弱な零細企業は、些細な景気悪化の波でも大きく船体が揺らいでしまいます。
 
大企業のように大きな船体は波風に耐える力は有りますが、危険回避の舵取りから船体が進路を変えるまでに、多くの時間を要します。
 
進路変更の点を言えば、零細企業は瞬時の転換が出来ますから、誠に良いとも言えます。
 
 
半導体事業で大を為した企業が、半導体不況の嵐に遭遇して進路を変えようと思って舵を切っても、図体が大きいので、組織全体が嵐を回避する方向に進むのは用意なことではありません。
 
この点では、同じ半導体事業を営む零細企業は、半導体不況の嵐を感じれば瞬時に市場転換することが出来ます。
 
経営者が指令を出せば、その瞬間に組織全体の方向が変えてしまうことは容易です。
 
 
大きいが故に得意なことと不得手なことがあり、小さいが故に得意なことと不得手なことがあります。
 
自社が小さいこと、弱者であることが全てに渡って「不利」とは言えない時代かもしれません。
 
可能性があるマーケットを感じ取って、いち早く方向転換するような、機敏性が大きなチャンスになる時代です。
 
弱者が生き残って行くためには、伸びるマーケットを嗅ぎ分けて、切り込んで行ける機敏性が大切だと思います。
 
 

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防犯カメラで安全な未来を創る株式会社ガリレオ
 
講演会などに参加して、成功した経営者の話を聞くが、正直なところ余り面白くない。
 
他人様の成功逸話など聞いても、羨ましいとは思うが、自分の経営に役立つ話しはほとんど聞けない。
 
自慢話など聞きたくもないし、多くの成功経営者の話は、自分だけが苦労した話で、自分を支えてくれたブレーンや社員の感謝など物語の一遍にも扱われていない。
 
 
あまり語られないが、成功を収める途中で、会社が危機に瀕して、真っ青になって奔走した時代があったわけで、その地獄の底を這いずり回っている時代の経営者は素晴らしいはずだ。
 
成功経営者の過去物語ではなく、将来成功するであろう経営者の、今、地獄の底を這いずり回っている姿をナマで見ることが出来たなら、それは実に貴重な場面である。
 
先日、正に「地獄の底を這いずり回っている」最中の経営者にお会いした。
 
彼は、この大きな苦境をきっと乗り越えて、成功経営者の仲間入りをするはずだ。
 
顔色を失い、失望して、気力も萎え、万策が尽きて、正に地獄の底を這いずり回っている瞬間なのだが、心の中に灯る火が消えていない。
 
「何と素敵な経営者だろう」と感動して目頭が熱くなった。
 
成功経営者の自慢話より、こういう経営者の姿を見て、本音の話を聞いた方が100倍勉強になる。
 
 
 

 
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防犯カメラで安全な未来を創る株式会社ガリレオ
 
施工の現場で社員だけでは手数が足りないと、電気工事技術がある「一人親方さん」に協力をお願いします。
 
一人親方の電工屋さんは、時間給ではなく一現場幾らでお願いしますが、仕事をお願いすれば、その仕事がどれ程難しくても、作業が深夜に及ぼうとも、文句一つ言わないで協力してくれます。
 
ところが同じ業務を行う社員の中で、駆け出しの若手社員は、少しでも多くの現場を経験して技能を積まなくてはいけない見習いの立場なのに、深夜の仕事や面倒な仕事になると、途端に嫌がって不満顔になります。
 
社員は深夜まで作業が及べば残業手当もつきますが、一人親方さんは現場請負ですから、仕事が長時間になっても収入は増えないので、余程社員より早く帰りたいところです。
 
 
仕事の質が悪くても、泣き言を言っても、不満顔でいても、給料がもらえるサラリーマンは気楽です。
 
 
一人親方さんの爪の垢でも煎じて飲ませたいくらいです。
 
 
こんな甘ったれた若者を教育して、行く先では一人親方さん達を管理するリーダーに養成しなくてはならないと考えると、途方に暮れてしまいますが、懲りるわけには行かないのです。
 
 

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