
国道を車で走れば道路の両側にファミレスが乱立していて、昼食時刻ともなれば駐車場はいっぱいで、やっと車を駐車して店に入れば、入り口には待ち客が並んで、名簿に名前を書かされる始末。
こんな光景が5年前は当たり前でしたが、最近はどうも様子が違います。
昼時でも待たずに席に着けますし、郊外の立地が悪い店には客の姿はマバラで、こうした不振店の閉店が加速しているようです。
かつては家族そろって食事に行くのはファミレスと決まっていましたが、最近ではファミレスに出向いて食事をする習慣というか、価値が薄れてしまったように思います。
ファミレスの価値が落ちたという訳ではなく、食文化が変わって、そういう時代の文化の変化にファミレスが乗り遅れたということではないでしょうか。
食事を提供している商売ですから、味が追及されるのは当然です。
美味しくて当たり前です。
しかし客はファミレスに味を求めてはいないように思います。
肩肘を張らずユッタリ空間で、安値の割りに程々の料理が食べられる。
その辺がファミレスの価値だったのですが、変化する価値観やニーズに乗り遅れない企業文化を創造して行くことは至難の業です。