2013年07月

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防犯カメラで安全な未来を創る株式会社ガリレオ
 
創業して間もない頃、思うように事業が進まず、請けた仕事も採算が割れることが頻繁にあって、忙しいのに儲からないで資金繰りには常に窮していました。
 
当時は「儲かる仕事はないかな~」
と割りの良い仕事にばかり気が回っていました。
 
経営者仲間や独立開業誌から見・聞きする、儲かり話やサクセスストーリーに関心が向いて、自分がやっている商売を真剣に磨く真面目さを失っていた時代で、今振り返ってみれば、
「経営者として精神構造が幼かった」
と分ります。
 
 
儲け話や成功秘話、メディアからの取材、講演依頼、表彰などの話に熱心になり、気持ちがそういう方向にブレて来ると、自分の商売に危機の魔の手が忍び寄って来ます。
 
かれた自分には、危機の足音を聞き分ける感性が萎えているので、落とし穴に落ちるのは必至です。
浮かれ話に舞い上がったころの自分は、経営者として幼かったのです。
 

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防犯カメラで安全な未来を創る株式会社ガリレオ
 
牛丼が一杯250円だそうですが、どこをどのように経営改善すれば、一杯の牛丼を250円で供給できるのか不思議でなりません。
 
こうしたデフレ以降の安値競争を見て来ると、
売る側の企業が積み上げ原価の採算計算の末に「○○円で売りたい」と価格決定した時代から、
「お客様の支持を得るには○○円で提供しなくてはならない」とマーケットの温度で価格を決めて、そのマーケット価格を実現するための経営改善に尽力する時代に変わったように思えます。
 
 
八百屋に200円のリンゴと500円のリンゴが並べられていて、そうした値段は店主が決めていましたが、今の時代は160円に値頃を付ける多くの客に向けて、より500円品質に近いリンゴを160円で売る店にしか客が集まらないということなのでしょう。
 
価格の決定権が売る側から買う側に移ってしまったように思えます。
 

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防犯カメラで安全な未来を創る株式会社ガリレオ
 
休業日だったが、仕事があっていつも通り午前6時に会社に行ったら、駐車場に工事車両が停まっていた。
 
「休日の施工が入ったんだなあ」と思って事務所に入ったら、施工スタッフが2名居て「おはようございます」と声を掛けてきた。
 
「ご苦労様です」と返して2人の顔を見れば、明らかに疲れが残った表情だったので、
「徹夜の工事明けかい?」と聞いたら
「ハイ」と返してきた。
 
「もう残務は来週でいいから、早く上がって休みなさい」
と指示して退勤させた。
 
 
当社が販売している監視カメラシステムは、主に大型小売店向けに提供しているが、新店ならば建築工程の中に組み込まれて日中の施工になりますが、すでに営業を始めている店舗では、日中の営業が終わった閉店後に施工工程が組まれることがあり、月間に4~5回は深夜工事が発生します。
 
施工スタッフは今年に入って残業が多く、相当に疲れていますから、退勤する2人の後ろ姿を見送りながら「申し訳ない」と思うばかりです。
 
こんな不景気の時代、忙しく仕事が出来ることは有難いことですが、半面で社員の生活リズムが犠牲になっている事実があり、何とか対策を講じなくてはいけません。
 
人員を増やして一人当たりの負荷を軽減していますが、イタチごっこで根本的な解決にはなっていません。
 
まさか、お客様に「深夜工事はしません」とも言えませんし、注文を断ることはできません。
 
「忙しいことの悩みなど贅沢だ」と批判されるかもしれませんが、良いにつけ、悪いにつけ、経営に悩みは尽きません。
 

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防犯カメラで安全な未来を創る株式会社ガリレオ
 
頚椎を30歳のときに痛めてから、あまり無理をすると肩こりがひどく、マッサージ治療を受けることもしばしばで、もう300回以上もマッサージを受けたでしょうか。
 
先日、久しぶりに肩こりがひどく、首が動かなくなって、頭痛も感じるものですから、仕方なく治療に行きました。
 
 
施術師が6人ほどの居る治療院ですが、60分のマッサージをお願いして、ベッドにうつ伏せ、施術が始まりましたが、ことごとく触れる部位がトンチンカンでツボに施術師の指が当たりません。
「何年くらい施術をやっていますかあ?」
と柔らかく尋ねましたら「3年です」とのこと。
 
そんなはずがありません。
3年の経験者の技能はまったく感じ取れません。
 
「すみませんが、左の肩が痛いので、そこを先に揉んでもらえますか?」
と施術をお願いしましたが、これまた全然、ツボとか筋に関係ない部位を力任せに押すだけ。
 
「もう結構です。止めましょう。全然治療になっていません」
と言って、施術を止めてもらいました。
 
ベッドに転がってから7分のことです。10分1000円の施術院なので1000円を会計口に差し出して帰ることにしました。
 
前回、この治療院でマッサージをやってもらったとき、一番若手の女性が素晴らしい施術だったので、「これは素晴らしい技術を持った治療院だ」と感心して、今回の治療をお願いしましたが、何とも残念なことです。
 
 
どの施術師がやっても10分1000円なら、誰でも金額に相応しい品質を提供できなくてはいけません。
 
A師は1000円、B師は500円と表示するなら、ヘタな施術師を選んだ自分の選択間違いなので納得できますが、一律料金なら施術のレベルが凡そ均一である必要があります。
 
こんなところにも、商売の勉強になる種がありました。
 

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防犯カメラで安全な未来を創る株式会社ガリレオ
 
親しい経営者仲間の会社を訪ねました。
受注が減って収益がガタ落ちし、先行きが見通せず、相当に困っている心情を吐露する同胞の話に、耳を傾けることしかできません。
 
「どうしたもんかなあ?」
解決策を求められて答えに窮しました。
 
そりゃそうです。
事業内容もマーケットもまったく違う会社の収益改善策を聞かれて、的を得た回答ができるなら、しがない零細企業の社長などやらず、経営コンサルタントで稼いでいますよ。
 
ただ彼の会社を訪ねて、入口から会議室に通されるわずかな時間で、
「こりゃあ相当に会社は行き詰まっているに違いない」
と感じたことがあります。
 
 
玄関が汚くて落ち葉が吹き貯まっていました。
 
会談の隅にはホコリが貯まっていて毎日掃除が行われているようには見えません。
 
会議室の机には、飲み物の丸い痕や手垢が付いたままで、机は雑巾で拭かれていません。
 
 
受注量を回復させることに神経が注がれて、とても掃除をやる心のユトリが無いと言えばそうなのでしょう。
しかし、掃除という環境の整頓を疎かにするから収益・受注が減ったので、受注が減ったから掃除が出来なくなったというのは理屈が逆です。
 
商売に行き詰まったら、何より優先して、職場の清掃・整理をして、自分の心を清めなくてはいけないと思います。
 

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