
自分の商売が不振になって堕ちて行くときは、同じように斜陽化する商売の存在に安心します。
「悪いのはウチの業界だけじゃない」
とか
「俺の経営方法が悪いわけじゃない、みんな同じだ」
と思えるような新聞記事や話を聞くと、何とも心癒される感じがするものです。
こういう感覚は、サラリーマンには分からないでしょうし、商売人ならでは感覚かもしれません。
「他人の不幸は蜜の味」なのかもしれませんし、必死に頑張っても行き詰まってしまったときは、自分で自分を慰める材料が欲しくて、堕ちる他社情報が一服の清涼剤になったりします。
「あの○○社ですら・・・」という出来事は、行き詰まった自分の経営の良い言い訳題材になります。
しかし所詮は言い訳材料で、自分の経営が堕ちて行く事実は「私のダメ経営の結果」でしかありません。
何度も、何度も、同じことを繰り返して今に至っていますが、もしかしたら、この先も「他人の不幸」記事を探すときが来るかもしれません。
みっともないと恥じ入ります。