ビジネス

ビジネスをやっていると、同じビジネスマンなのに、話がかみ合わないジレンマを経験することがある。
そんなジレンマに悩んだ末に、「仕事の重心」などという考えに至り、未熟なビジネスマンには経験が少ないから、「仕事の重心」が分からずに無駄に見当違いの手順を組み立てるという理屈を説いた。

また最近になって、似たようなジレンマに襲われ、深く考え込んでいたら、吉本芸能の芸人闇営業問題で、ビートたけし氏が変わった視点で事件を切り込んでいる記事に目が止まった。

「芸人は猿回しの猿で、猿が客に噛みついたからといって、猿が直接に客に謝ることはない。飼い主がキチンと謝罪をするのが筋だ」

こういう見方は「レベルが違うなぁ~」と感心する。

世界のトップアスリートと国の選抜選手が、同じ競技者だからといって一括りにしたらいけない。
世界のトップと国体選手では、見える景色や意識が別次元に違う。

ビジネス1年生と経営者が同じビジネスマンだからといって一括りにはできない。
仕事をして成果を出し、報酬と受ける点では、同じプロかもしれないが、見えている景色もビジネス意識も別次元に違っている。

経営者と言っても、そこには雲泥の差があって、経営者も一括りにはできない。

この意識の差は、今まで説いてきた自説の「仕事の重心」とは違った領域の話しだ。

仕事観というか、「自分の仕事とはどうあるべきか」という目標意識や使命感を四六時中考えて、そういう観念が明確に持てた人が、組織や業界を牽引できるのだろう。

もっと高いレベルで、仕事観=人生というものを考え続けないといけないと思う。