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自分の行く先に向けて必要な素養を、若い時からコツコツと努力や鍛錬をして積み上げる人は、「覚悟」が備わっている人だと思います。

先だって、環境相になった小泉進次郎氏が前大臣との引継ぎをする場面が放送され、引き継ぎ書に署名する様子が一瞬映されました。
ほんの一瞬の様子だったので細かく観察することはできませんでしたが、「進次郎さん、達筆じゃないか!」と感心しました。

きっと、行く先に向けて、仕事の傍ら、コツコツと毛筆の練習を長く続けて来たに違いありません。
将来、総理大臣という職責を担う覚悟が出来ているから、あの若さにして、将来のための素養をコツコツと積み上げて来た証だと感心しました。

こういう覚悟を持って仕事をして、仕事以外の時間も将来の自分のために鍛錬を積み上げる人は、志を成就する人なのでしょう。
「行く先は〇〇になりたい」「〇〇になるんだ」と語っても、日々の鍛錬をせず、手を合わせて神頼みする程度の人が、念願成就するはずがありません。

事業を担う立場にある人が、立場にふさわしい素養を備えるために努力や勉強を求められているのに、日々の就業時間だけ真面目に務めただけでは、いつまで立っても立場相応の素養は備わりません。

寸暇を惜しんで読書に耽り、知らないことを調べて知識を蓄え、書を習い、先達の知恵を教わり、自らの素養を日々高めることに努めなくては、事業を担う人にはなれません。

「やる気はあるのか?」と尋ねると「あります!」と答える幹部社員が、言葉と裏腹にノンビリ構えて、努力鍛錬と無縁の日々を重ねている様子を見ると、「覚悟はねぇなぁ」と見切ってしまいます。